眼球ラジオ② ~「チワワちゃん」のように生きれない僕らの時代~
今週のお題「わたしとバレンタインデー」
(カフが上がる コトバがもれでてくる)
・・・あーマイクチェックマイクチェック。始まりました、眼球ラジオ第二回です。MCは「岡崎京子を好きな漫画に挙げる女」が好きになれない、miyathemoneyがお送りします。もうすぐバレンタインデーですね。私ですか?チョコどころか女に会う機会すらありません。女ってどこにいるの?
え、お前が良く行く高田馬場駅前に大量にうろついてるのが女?スマン、グレムリンか何かかと思ってたわ。
私も昔、中学の頃はチョコとかもらったんですけどねー・・・。しかも先輩ですよ。しかも本命っすよ。どうだ羨ましいか。モニターの前で臍(ほぞ)を噛む貴様らの姿が目に移るようだわ。ボーイッシュな子でね。
・・・・っていうかまあ男だったんですけど。まさか近所に住む坊主の野球部の先輩がゲイだったとはね・・・。人生で初めて恐怖を感じましたよ、私は。美少年でもなく、普通にきったねえ野球部の坊主がですよ。私に手作りチョコをあげる♡と迫って来たんですわ。前からボディタッチが多かったり、私の事を可愛いとやたら言って来たり、怪しい所は考えればあったんですけどね。
あの時は私の心読(マントラ)が「これを受け取るのはまずい!」と思って全力で逃げたんですけどね。今思えばちょっとかわいそうだったかなーとか思ったり思わなかったり。
・・・今週のニュースに移りましょう。まあ、あれですよね。炎上してましたね。色んなところが大島てるのサイトにのってる歌舞伎町か?ってぐらい。くら寿司でごみ箱に入れた魚を調理したり、ラーメン屋の主人がタムケンを「カメラ廻ってないときはおもんないやつでした」とかツイートしたり.....。
来てますよ、これは。炎上リバイバルが。かつてコンビニでアイスの箱に入ったり醤油さしを鼻に突っ込んだヤツラが第一世代とすれば、こいつらは第二世代。炎上界のセカンド・サマー・オブ・ラブ到来です。
あとどうでもいいんですけど、日馬富士がモンゴルに学校を立てて教育支援をしているそうです。その名も「新モンゴル日馬富士学園」。新しいギャルゲーかよ。
いや、でも数々の力士を籠絡してハーレム(部屋)を作れるならやってもいいわ。
おいおい、ちょっと待ってくれよ、これ理想のドリームチーム(部屋)も作れるってことか!?ギャルゲー×育成ゲー・・・・。これは売れますよ。バンダイさん。とりあえず私は鶴竜落とすんで。
で、炎上の件で思うことがあったんですけど。この前岡崎京子の「チワワちゃん」読んだんですよ。この前「リバーズ・エッジ」に続いて映画化もしてました。
まあ、これは現代版にアップデートされてるんですけど。「チワワちゃん」は短編集で、これに入ってる作品群が表題作含め最高で。90`sの少年少女が夢見た享楽的な、刹那的な生き方がギュッと入ってるわけですわ。
でもやっぱ、岡崎京子作品のキャラクターってどんなに楽しそうでも、どこか居心地悪そうなんですよね。「ここじゃないどこかに行きたい」っていつも思ってる。それがそのまま脈絡のない物語を勧めるパワーになってるというか。それが80年代という楽園を失った世代の心象とマッチするのかもとか思ったり。
でも今はスマホがあるから、「ここじゃないどこか」に簡単に行けてしまうというか。でもそれは多分、偽りの「どこか」なんでしょうね。スマホの画面みたいな、のっぺりとした平面に作られた。
くら寿司で生魚で遊んで炎上した彼らは、あの動画の中でとても空虚な「どこか」に行けた気になって踊っている・・・という感じがするのです。タブン。そのへん、映画がどう変えて描いてくるのか、楽しみです。